2011年4月18日 (月)

トマト

Flower どうしても、被災地に行きたいと思っちゃった。

東日本に住んでいて、その程度の被災もした。ツライ停電の不自由も体験した。知り合いや、親戚も被災地にます。だからどうして、とか、そうまでして…といわれると困るけど、でも、やっぱり誰かの役に立ちたい、と思いました。わたしだけじゃない、多くのスタッフの思いです。今週末に行ってきますね。

Tree

何ができるとも思わないけど、猫の手ぐらいに、次に続く人の役には立つと思う。泥さらいとか、仕事後の集いとか。で、行けないスタッフのために、何か被災地に送ってもらうものはないかな…と思って、畑に行ったら、ハウスはこうでした。

それはそれは、ご成長中、失礼しました、って言っちゃうほど、真摯に育っていますよ、鎌倉の野菜は。これ、トマトの苗って思えない、フルーツの苗みたい、そのぐらいたわわに実りつつあるんだあ!

Fruits その果物みたいな、野菜たち。どうぞ感心してくださいな。鎌倉の野菜は、これだけ元気です。実るって、こう言うことだよね。

それ持って、行って来るね!!

|

2011年3月26日 (土)

鎌倉わかめ

Img_5265 とてつもない震災が日本を襲ってしまった。あまりのことに言葉が出ない。

日々の小さな地震とその情報は、さらなる不安をあたえる。原発は、不夜城の幻想を求めたわたしたちに災いを与える。まるでバベルの塔の伝説みたい。

それでも、こんなことでわたしたちは終わりじゃない、と、どこかで楽天的に信じている自分を感じる。そう、これで終わりじゃない。きっとまた立ちあがる。だって、ここには豊かな海も、大地もある。

Img_6768震災の起こる前、 3月の初めに、漁師さんの手伝いをした。1月の半ばから春一番の吹く3月半ばまでは、鎌倉わかめのシーズン。三浦半島から鎌倉あたりまでの漁師さんはこの時期ワカメを収穫する。鎌倉は主に養殖。11月半ばにワカメの苗をロープに差し込み、それを沖合100メートルほどのところに浮きを使って田型に浮かべる。広大な海の畑。それがワカメの養殖場。

寒さもピークになる1月半ばから、漁師さんは船を出しワカメを刈り取る。帰るとハマでは仲間がお湯を沸かし待っている。湯がいてみごとな緑色にImg_6782 変色したワカメを、ハマに組んだ干し場に干していく。目にも鮮やかなワカメを見ると、本当に心躍る。収穫!って感じがする。

完全に水分が抜けた干しワカメが完成するには、寒いハマの北風と太陽の力を借りても2~3日が必要だ。朝一で作業をはじめ、お日様と競争しながら、多くのワカメを干し、日が落ちる前に取り込む。この期間がワカメをおいしくするから、みんな力を合わせて必死で作業する。素人の私たちの手伝いでも、役に立ったりする。そうして一包み1400円の鎌倉ワカメが出荷されるのだ。Img_6793

鎌倉は春一番が吹き、養殖の後の天然もののワカメも収穫を終えた。いまは春の漁が始まり、サザエやアジが取れている。今のハマではこうした収穫とともにワカメも買える。

震災の映像を見るたび、海が牙をむく恐ろしい瞬間を見せつけられ、身がすくむ。コントロールなどできない。それでも、この豊かで偉大な海に、わたしは引き寄せられる。どうか暴れないで、と願いながら、静かに海に寄り添いたいと思う。それは人間の本能のような気がする。

Img_6772

鎌倉の海にいらっしゃい。

|

2011年1月 1日 (土)

memories2011

Img_8878_3 ブログが止まってしまっていた、1年半も。立ち止まってしまって、申し訳ない。

畑に行かなかったわけじゃない。鎌倉に居なかったわけでもない。確かに忙しかったが、書けないと言うほどでもなかったな。楽しいこともあったし、悲しいこともあった。たくさんのものを得たけど、失ったものもあった。特別の何かがあったわけじゃない。そんな中で何を書けばよいのか、途方に暮れていたのだと思う。迷子の自分を見るのが怖かったのかもしれない。

それでも鎌倉の農家は「野菜作り」に誠実で、相変わらずあったかい。地域に根付いて逃げずに生きているのはしんどいのだろうけど、限りなく強くて美しい。

今もう一度ブログを再開するつもりになったのは、やっぱりあったかさにひかれて。進むべき先が見つかったからじゃないけど、みなさんのあったかさに答えなければ、なにもみつからないような気がする。おいしいものをおいしいと感じることができる程度に元気なら、楽しいものを楽しいと、美しいものを美しいと言いたいな。わたしもまた、逃げずに歩き始めたい。Img_6958

私がうずくまっている間に、郷土史家が集めた鎌倉の説話をGaakoさんが編集して、きれいな挿絵をつけて「鎌倉のむかし話」集を作った。紙芝居にして地域のケ ーブルTVや昔話会として発表した。すごく素敵。

畑の話だけじゃなく、野菜を切り口として、こんな地域の話を掲載できればいいなと思っている。みなさんとともに、わたし自身もハッピーになれるように。

今年もよろしくお願いします。

2009年アルバム
http://cancan.cocolog-nifty.com/photos/2009album/index.html

|

2009年4月12日 (日)

やまざくら

畑では桜はどうかと言うと…

Nanohana

山桜が咲いている。

いつもは玉縄桜、ソメイヨシノときて、散る頃に山桜が咲くのに、どういうわけか今年はソメイヨシノと山桜がほぼ同時だった。急に暖かくなったのだろうな。

Haouse

畑をとり囲む山々のみずみずしいこと!鎌倉野菜はこんな美しい場所で作られているんです。

|

2009年4月 8日 (水)

さくら、サクラ、桜

Yatoike2  あまり知られていないのだが、我が家の近所、鎌倉市玉縄の谷戸池は桜の名所だ。ひっそりとした住宅地の中にある。

もともと山裾に雨水がたまってできた池で、農業用の潅水として使っていたもの。終戦の年に平和を祈って近所の人が池のふちに苗木を植えたのが始まり。今では住宅に取り囲まれる池のほとりに見事な花を咲かせて楽しませてくれている。Yatoike1_3   

そんなことをご近所の方が話してくれた。池を望む小高い場所にお住まいで、ご自宅を望池苑と名付けてらっしゃる。仲間とともに谷戸池を浄化するためEM団子を使い、桜のシーズンにはご自宅の電源から照明をつけて夜間ライトアップする。有志の皆さんとまさに「丹精している」のだ。

15年ほど前、私がこの谷戸池を初めて訪れた頃は葦が生え、夏場にはアオコが浮かぶ、どちらかと言えばワイルドでひなびた場所だった。カエルやコイ、フナ、カメが生息し、アヒルやカモも浮かび、斜面の湧水が出る場所には沢ガニがいた。それがご近所の皆さんのご 努力で、ワイルドさはそのままに水がきれいになった。カモやカワセミまで見られる住宅街のオアシスだ。

Yakei1_2   守り育てるというのはこういうことなんだ、と思う。桜も素敵だけど、こういう人が住んでいる場所に暮らせることが嬉しいな。

|

2009年3月19日 (木)

春がきた!

オランダか?と思うような地平線までの景色は、鎌倉の畑!

Tuchi_2  

端境期の畑に春が来た!

Img_5813_2

菜の花も今年も健在。

Nanohana_2

|

2008年4月18日 (金)

菜の花

Nanohana_3  「春が来た!」を形で表わすと菜の花になるんじゃないかと思ってしまう。この野菜が並ぶとその場が何ともいえず華やかになるのだ。

関谷の農家の柏木さんはそんな食用菜花の在来種を育てている。昨年の10月下旬に種をまき、野菜の甘みを育てる寒い時期を過ごして春先になった今、軸は一気に伸びた。雨後の温かさで一日に5センチ近く成長することもあるという。改良種より背丈が高く なる在来種は、3月初旬ごろ少し遅れて最初の花がひらく。するとあの愛らしい黄色い花が次々と咲きだすのだそうだ。けれども出荷は開花直前。こうして多くの菜花Img_6842_2 が畑ではなく店頭で開花を迎え、私たちを楽しませてくれるのだ。

「この菜の花は軸も太くて葉も大きいのに柔らか。癖もなく苦みも少ないから花も軸も葉も全部食べられるんですよ。春をめしあがれ。」今年は雪が降ったので開花時期が遅いとはいえ、菜花の成長に柏木さんは嬉しそうだ。

Img_6903 柏木さんの菜の花が運んでくれる「春」は、何とも甘やかですがすがしい。さわやかな香りがあって苦味はほとんど感じられないから、う~ん、美しく甘く、ウレシクなるのだ。今まさに咲こうとするつぼみたちは、畑でもあざやかに季節の到来を伝えてくれる。

柏木さんの野菜はフジスーパー大船店で販売していまImg_7178_2 す。

|

2008年4月 5日 (土)

菜の花のパスタ

Img_6892_2


菜の花のパスタ

菜の花をフライパンでさっとあぶってからガーリックとタカのつめで味付けたパスタ。隣はおふと菜の花のサラダ、ゆず胡椒の和風ドレッシング。

|

2007年4月26日 (木)

竹の子

Takeco 今年もありがたいことに、我が家に竹の子が届いた!自宅の裏手やお寺の山で取れたてと言うのを誰かしら持って来てくれることが多い。これも山が多い鎌倉ならではのことかもしれない。

まだ土も乾いていない竹の子は、幾重にも皮の衣に包まれて、そのうまみを大切に抱えている。なんだか厚着した子どもみたい。根っこの方の赤みを帯びたぷつぷつが着物の帯のアクセントのようだ。

堀たてならナマで食べてもアクがないといわれる。焚き火をして良い土地なら、皮付きのまま焚き火にくべれば小一時間もすると蒸し焼きが出来上がる。白さと驚くような甘みとさくさくとした歯ごたえが文句なくすばらしい。もしもお酒を入れた青竹も一緒に火にかけられるなら、香ばしくもさわやかな熱燗のお酒にもありつける。この組み合わせが、サイコーにうまいんだな!

Takebw 残念だが焚き火ができない場所なら、皮をむいてすぐにゆでる。ナマのお米を数粒入れるときめが細かく白くなると言われている。梅干を入れるといたみにくく、味も引き立つと聞いた。ゆっくりゆでて、ゆっくりさました竹の子は、わかめと一緒の若竹煮にしてもよし、刺身でわさび醤油で食しても、天ぷらにしてもおいしい。だってこんなに豊かな土地の滋養をたっぷり抱えてるんだもの!(Can)

|

2007年3月11日 (日)

玉縄桜

Sakura2_1 3月半ば。もう春なのだな、と思う。梅もこぶしも、木蓮も桜も一緒に咲いている!記録的な暖冬なのだそうな。でも暖冬じゃなくても、鎌倉市の玉縄地域にある県立フラワーセンターでは2月の下旬から開花する桜がある。フラワーセンターの地名を取って名付けられた「玉縄桜」

県立の農業試験場として観賞用の植物の生産を研究していたフラワーセンターで、昭和40年代に生まれた。「ソメイヨシノ」を元に、早咲きの苗木から育てられたもの。開花期間が長く、早いものでは2月下旬から始まり3月いっぱい咲いている。変り種や早咲きの桜の多いフラワーセンターの中でも、この桜は薄いピンク色がひときわ可憐な正統派。鎌倉生まれの桜は市内の小学校にも配布され、子どもたちに美しい姿を見せている。玉縄小学校の玉縄桜は今、満開。道行く人も足を止めるほどの見事さ。卒業式にも充分間に合いそうだ。この桜のそばで、子どもたちは友達と一緒の6年間の思い出を振り返るんだろうな。

Sakura1_1 鎌倉の大船駅西口側は玉縄地域と呼ばれる。6000年以上前から人が住み、古代に作られた横穴も現存。土器や化石も出土する。玉縄の名はこの地で出た土の玉に縄をつけた古代のネックレスから付けられたとも。水が豊かで海に近く土地は適度な高低があり温暖な気候。古くから住みやすかったのだろう。

駅前の柏尾川の土手はかつて桜並木が続き、バスの折り返し場上の山は「桜山」と呼ばれた牧歌的な場所。桜とゆりが自生し農地が広がっていた玉縄にも、昭和30年代から宅地開発が広がり、その風景は変っていった。玉縄桜はその頃から育てられた。変り行く地域にあって、この樹がかつての「のどかな風情」を伝えてくれれば、と心から願う。(Can)

|