« 2008年4月 | トップページ | 2008年7月 »

2008年6月29日 (日)

ミニかぼちゃ&スイスチャード

生ゴミ処理施設に振り回されて、気が付いたら梅雨。植物の成長の季節だ!
「いいもの見せてあげる~」の杉浦さんからの魅惑的なお誘いに、友人とホイホイ乗ったら、ハウスの隣の畑に案内された。2mほどの高さのドーム状の針金と、その間を丹念に張り巡らされた赤い糸に沿って伸びるのは、ミニかぼちゃ!なっ、なんて、か~わいいheart04

Minikabo_4

 

もともとは、核家族化が進み、丸ごと一個のかぼちゃを消費しきれないお客さん向けに出してくれるよう、スーパーから依頼があったのが始まり。効率は悪くともリクエストがあれば研究して作ってしまう凝り性の杉浦さんは、ここ数年かなり本気で取り組んだらしい。今やスーパーよりも、その味を知り尽くした農家からの依頼が増え、できるとみんな仲間が持って行ってしまう状態とか。味も色も形も大きいかぼちゃと遜色なく、見た目も可愛くて料理しやすいミニかぼちゃは人気者なのだ。そんな話をしてくれる間も、杉浦さんの手は休む間もなく動き、手入れしていく。

大きな花のもとからぷっくり膨らんだかぼちゃの赤ちゃんや、くるくるツルを這わせ、ドームにつかまって形よく育ったケナゲナな実を見ると、並みいる農家を押しのけてでも、争奪戦に加わって、がんばってゲットしたいsign01と思ってしまう。あと2週間ぐらいで収穫開始だろうか。待ち遠しいなあ。

Hamono_2  一方この間、葉物も育っている。山森さんから「季節の新顔がミックスに加わったよ!」といただいたのは、スイスチャードと言うのだそうな。個性派ぞろいの葉物のなかでも、ひときわ目を引く強烈な色彩。葉は深い緑なのに、茎と葉脈はつよ~い赤。聞けばオレンジも黄色もあるとか。山森さん自慢の数種類の葉物を束にしたミックスの中でも、ひときわ存在感がある。

色彩も豊かで、味も深い。畑を取り巻く雑音があろうとも、梅雨の中で鎌倉野菜は、今日も元気に育っている

|

2008年6月 4日 (水)

きゅうり&トマト

Sugiura  この記事を書く瞬間を、わたしはどれほど待ったことだろう。関谷に予定していた生ゴミ処理用地取得を鎌倉市はあきらめた。ご協力くださったみなさま、ありがとうございました!

「これで安心して、農業が続けられる。署名をしてくれた人にお礼を言わなくちゃ。」このニュースを聞くと、農家の杉浦さんがさっそく言った。杉浦家の耕作面積は鎌倉市で屈指の広さ。主にキュウリとトマトをハウス栽培し、通年でスーパーに直接出荷する。「今の時期、平均すると一日に千本のきゅうりを出荷してるよ」・・・え、ほんとうに?3回も聞き返してしまった。「昨日は調子が良かったので2千本取れた」・・・!!

Yuwakasi 見せていただいたきゅうり用のハウスは、確かに近隣で一番広そうだ。中は夏の様に湿度のある暑さ。畝の間からパイプが見える。「お湯を通して冬場の土の温度を上げているんだよ。お湯はこの瞬間湯沸かし器のお化けみたいなので沸かしてるんだ。だからコストも安く済むのさ」通年でほぼ同じ温度に管理し、収穫量が一定になるよう時期をおいて苗を植え育てるのは、コストの上でも手間でも大変なこと。ハウスの中とはいえ、気候や苗自体の強さに左右される、結局は自然相手の作業だ。「だから作戦が大事なんだ」苗の種類を選び、肥料のタイミングや虫よけを設置する時期を決める。そんなノウハウを杉浦さんは「作戦」というのだ。作戦はいろんなところで生きている。仲卸を通さず、直接スーパーに出すこと。ニーズの多い野菜を常に出荷するため、グループを組むこと。消費者とともに歩むため、地産地消を大切にすること。鎌倉野菜を生かすため、生ゴミ処理施設建設計画をつぶすこと・・・。

Kyuriillu_2  目線を合わさずシャイに笑う。でも「どうだい」ってカンジが漂っていて、やんちゃ小僧がちょっと誇らしげにしてるみたいだ。そりゃ1日にきゅうり2千本も収穫できたら、自慢しちゃうよね。花をつけた、小さくて可憐なキュウリから、もう出荷できるぐらいたくましく育ったものまで、ツルと葉っぱの間から、頼れる杉浦さんを見つめているようだ。

「トマトも見てよ」のお誘いに乗ってお邪魔したのは隣のハウス。何やら水路の上に厚いスポンジ状のものがあり、ちょこんと乗った鉢からトマトの苗が伸びている。このロックウールというスポンジの一種は、花屋さんでブーケをさす時見かける。パイプからそこへ水が直接流れ、とどまることがない。ここは鎌倉で唯一のロックウール水耕栽培ハウスなのだ。

Tomatone 広くて整然とした内部では、先週植えたというトマトの茎がすくすくと勢いよく伸びている。小さなビニールの鉢からさらに延びた根っこはロックウールの深部まで達している。この時期は成長が早いのだが、今年は一層早くて力強いのだとか。コンピューターでデータを管理する水耕式の農業でも、昨年と全く同じというわけにはいかないという。ついたばかりの 小さなトマトの実を見ると、機械と人間の作る「作戦」が、野菜というちょっと気まぐれな自然を一生懸命育てているんだ~と理解できる。

地域のみんなと、野菜を愛する人の踏ん張りで、生ゴミ処理施設が関谷にくることはなくなった。杉浦さんが仲間と共にブレずに守り抜いた鎌倉野菜は元気に育ち、今日も食卓においしさを届けている。

Tomato1_2 杉浦さんは6月に神奈川県の園芸功労賞を受賞した(鎌倉からは30年ぶり2人目!なのだそうな)。その野菜はフジスーパー大船店(0467-45-9311)の鎌倉野菜のコーナーで販売しています。

関谷生ゴミ処理施設建設反対にご協力くださった皆様に、心よりお礼を申し上げます。

|

« 2008年4月 | トップページ | 2008年7月 »