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2007年12月29日 (土)

カブ

Kabu_3  木々の影が長く伸びる夕方、畑から帰ってきた福田家の家族が作業場に入る。やす子さんは洗い場に井戸水を張ると、収穫したての野菜を洗い出した。目にもとまらぬ早さで手が動き、カブがピカピカになっていく。土が乾く前に洗うことで、みずみずしい白さが表れるのだ。葉をいためないよう数個づつていねいに組み合わせて約700gで一把に縛る。作業場の一角では息子さんがニンジンを洗っている。水とブラシで表皮をそぎ取るように洗うと、こちらは鮮やかなオレンジ色が出る。「昔から霜にあたると野菜は甘くなると言われるの。これから根菜類が甘くおいしくなる季節。」教えてくれる間も、やす子さんの手は動き続ける。作業場に孫の竜馬くんがやってきた。Img_5723_2 おばあちゃんと一緒に野菜を洗おうとスポンジを握る姿にようやく手が止まり、プロの顔からやさしいおばあちゃんの顔になった。「泥を残さないでていねいに洗ってね」…!

 野菜は畑で育てて収穫すれば終わりではなく、出荷前に洗浄、選別、束、箱詰め等の一連の作業がある。目に見えないところを支えるのは主に女性たち。農業は家族ぐるみの仕事だ。

 福田家ではお正月の支度は男性陣の仕事。Mini_2
ザッキと呼ばれる木製の台に野菜を盛って神様に捧げ、野菜たっぷりのお雑煮を作る。一年の無事と女性たちへの感謝をこめるのだそうな。おばあちゃんの手でピカピカになった野菜がおじいちゃんの作るお雑煮に入る。「でも、おせちやお雑煮の最後の味付けは、やっぱり女の人の担当なんだな」おじいちゃんが笑って言った。竜馬くんがかぶりついたふくよかなカブが力を合わせる家族の姿に重なった。Img_5753

福田さんの野菜はイトーヨーカドー大船店(0467-47-5211)の鎌倉野菜のコーナーか、鎌倉市農協連即売所(鎌倉市小町1-13-10 お問い合わせ:JAさがみ0467-44-3851)で求められます。

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2007年12月28日 (金)

カブをつかったおせち料理

Ryori_2

カブを使ったおせち料理
左上段から、カブを輪切りにして塩水に浸して作った梅花蕪を器にして盛ったイクラの雪中南天と黒豆。紫カブを器に盛った塩もみのカブと塩もみニンジンの錦織、後ろはラディッシュ。手前は菊花蕪(上は黄色いにんじん)

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2007年12月16日 (日)

紅葉

Hatake 紅葉のタイトルなのにカテゴリーは「冬」で何か申し訳ないのだけど、鎌倉の紅葉のピークは12月の1週~2週目。やっぱもう冬ね~(去年は12月に紅葉のタイトルで「秋」にしたけど)。で、鎌倉の畑はどうかっていうと、当然ながら畑では紅葉は見られません。落葉したら困るもの。ただ、畑の端に生えている木々が控え目に茶色に変わっていて、ああ、そんな季節なんだな、と思いだします。付近には落ち葉もなく、農家の人たちがきちんとお掃除していることがわかります(落ち葉で埋まりそうな我が家と大違い)。もちろん畑に生えている野菜たちは今日も七色。青々として元気です。Nouka_2

代わって、農家の庭先に、駅前の川の端に、紅葉を見つけました。秋ではなく冬の紅葉ですが…。こういうありふれた景色の中の色がとても鎌倉玉縄地域らしくて美しいと思ってしまいます。

Kawa

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2007年12月 2日 (日)

葉物野菜

Ensambl_2  「鎌倉やさいって何?」とよく聞かれる。京野菜のように聖護院ダイコンや京ニンジンなどの特別な種類があるわけではなく、鎌倉で育てられた野菜。それらは仲卸を通さずほとんどが直売される。

 鎌倉市農協連即売所は下馬交差点近くにある歴史ある大きな直売所。鎌倉市と一部横浜市の農家約30軒が加入して、建物内の6~7店のブースで日替わりに自家製の野菜、果物、花などを販売する。飾りっ気なく置かれた取れたて野菜を求めて、地域の人やレストランのシェフなどが朝早くから買いに来る。一つのブースがいわば一軒の八百屋さん。だから少しづついろんな種類の野菜を置く必要がある。こうして鎌倉の畑は一区画の2~3畝が小松菜で隣の畝が高菜で次がレタスでと、少量多品目の野菜が育てられる。年2~30種を5~6毛作するから土作り、雑草取り、虫退治などに丹念に手間暇かける。直売だから可能なこと。こんな様子を誰が呼んだか「七色畑」。確かにほかの耕作地では考えられないほど多種類で色とりどりの野菜たちにいっぺんに出会えるのだ。Chokubai1_3   

 

農家の山森さんは年60種!もの野菜を作る。ほうれん草、大根などのオーソドックスなものから葉マスタード、からし菜、オータムポエムなんて耳慣れない名まで。直売所で「ミックス」として売られる多種類の葉物の一把は人気。「その時のおいしいものを組み合わせるんだよ」野菜の個性を知り尽くした達人の味の組み合わせは、ほろ苦くて甘みがあって薫り高い絶妙なサラダになる。作り手の顔が見え、少量多品目で丹念に作られた新鮮で安心な鎌倉やさい。

 近頃その畑の真ん中に生ごみ処理場を作る計画が出た。そんな食品にそぐわないもの建設しないで、鎌倉やさいの良さをこれからも守ってほしいな、と心から思う。

鎌倉市農協連即売所(鎌倉市小町1-13-10 お問い合わせ:JAさがみ0467-44-3851)

Ryori3_6 ミックス野菜のサラダ 手前:生ハムと卵のタルタル
左:チコリボートの上に大根の葉のピリ辛、塩もみ大根、ほうれん草のおひたし
奥(グラスに):エンダイブ、バジル、葉マスタード、からし菜、ルコラ
野菜とタルタルを一緒に食べると味が引き立つ。

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