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2007年10月17日 (水)

稲刈り

秋の一日、近所の林さんの田んぼの稲刈りをお手伝いした。稲刈りは林さん一族と近隣の人が行う。昔から人手を必要とする作業なのだ。

鎌倉在住の林さんの畑は鎌倉関谷にあるが、田Img_5271 んぼはそこから5分の横浜の栄区にある。あたり前だが鎌倉の農業は古く、今の市町村制度ができる以前から営まれている。後からできた市境にまたがる場合も出てしまった。そこで横浜市の一部も鎌倉の農業と認め、「鎌倉やさい」として直売所などで売っているのだ。

行ってみると早朝からの作業が進んでいて、機械によって刈り取られ束にまとめられた稲を干す作業に移っていた。竹で干場を作り、そこに束にされた稲をかけ、雀よけのネットを張っていく。言葉にすると何のことはない工程の一つ一つにコツがあって、初めてだときれいに干せなかったり、余計に力を使ったり、稲が抜けて落ちちゃったり。その悪戦苦闘が、でも何となく楽しい。Img_5278 「収穫!」って気分になるんだな。子どものころに見た「刈り取られた藁が干されている田んぼ」の光景が次第に出来上がっていく。この頃になると黙々と作業をしていた大人からも笑みが広がり、取っても取ってもきりがないカエルの話や、ネットをよけてお米を食べちゃう根性ある雀の話、どんな小さな雑草でも名前があることなどが出てくる。懐かしくて豊かな時間。

Img_5287 曇天だった空からパラパラと雨がこぼれる直前に作業は終わった。稲の前に一同集合して記念写真を撮る。実はこの周辺には幹線道路のインターチェンジを作る計画があり、ここでの稲作はおそらく今年限りなのだそうな。懐かしい光景が、またひとつ鎌倉から消えていく。

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2007年10月 4日 (木)

かぼちゃ2

Img_4204 「来客の多いお盆のころ、この地域ではよく食べたのよ。」と三浦さんが作ってくれたのは小さくてキュートなかぼちゃたちの料理。小口に切って煮て柔らかくなったかぼちゃにダシと醤油と砂糖で味付け。直径4㎝ほどの茶金絞りにして形を整え、皮で軸部分を表現。皮を煮すぎないのがコツだとか。葛の葉の上にコロンと乗るカボチャの周りに家族が集まる姿が見えるようで、料理は甘くて懐かしい味がした。Kabo2

そういえば夏休み、畑で見かけたカボチャも力強くて愛らしかった。日光を受けて大きく広がる無数の葉、どんどん伸びる蔓、黄色いラッパのような花、深い緑色の外見に、中は鮮やかなオレンジ。戦国時代カンボジア経由で日本に伝えられ、カンボジアがなまって、かぼちゃになったのだとか。ユーモラスな名前がぴったり。Img_4261

「昔は水っぽかったけど、今のカボチャはほくほくと甘く繊細な味。交配を重ねてこうなったんだよ」農家の山森さんが教えてくれた。時間と人の手が加わって、今の味ができたんだ。カボチャの軸が緑から茶色に変わり、しわが寄ってきたら甘みが乗った収穫時期。畑から少しづつ取って夏の終わり頃まで直売所で販売する。仲卸を介さず自分で作った野菜を直接お客さんに届ける鎌倉らしいスタイル。「お客さんの顔を思い浮かべながら野菜を作ってるんだよ」山森さんの温かい笑顔が丹精こめて育てられたかぼちゃに重なった。Kabocha

山森さんの野菜は鎌倉市農協連即売所(鎌倉市小町1-13-10 お問い合わせ:JAさがみ44-3851)で求められます。

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