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2007年3月11日 (日)

玉縄桜

Sakura2_1 3月半ば。もう春なのだな、と思う。梅もこぶしも、木蓮も桜も一緒に咲いている!記録的な暖冬なのだそうな。でも暖冬じゃなくても、鎌倉市の玉縄地域にある県立フラワーセンターでは2月の下旬から開花する桜がある。フラワーセンターの地名を取って名付けられた「玉縄桜」

県立の農業試験場として観賞用の植物の生産を研究していたフラワーセンターで、昭和40年代に生まれた。「ソメイヨシノ」を元に、早咲きの苗木から育てられたもの。開花期間が長く、早いものでは2月下旬から始まり3月いっぱい咲いている。変り種や早咲きの桜の多いフラワーセンターの中でも、この桜は薄いピンク色がひときわ可憐な正統派。鎌倉生まれの桜は市内の小学校にも配布され、子どもたちに美しい姿を見せている。玉縄小学校の玉縄桜は今、満開。道行く人も足を止めるほどの見事さ。卒業式にも充分間に合いそうだ。この桜のそばで、子どもたちは友達と一緒の6年間の思い出を振り返るんだろうな。

Sakura1_1 鎌倉の大船駅西口側は玉縄地域と呼ばれる。6000年以上前から人が住み、古代に作られた横穴も現存。土器や化石も出土する。玉縄の名はこの地で出た土の玉に縄をつけた古代のネックレスから付けられたとも。水が豊かで海に近く土地は適度な高低があり温暖な気候。古くから住みやすかったのだろう。

駅前の柏尾川の土手はかつて桜並木が続き、バスの折り返し場上の山は「桜山」と呼ばれた牧歌的な場所。桜とゆりが自生し農地が広がっていた玉縄にも、昭和30年代から宅地開発が広がり、その風景は変っていった。玉縄桜はその頃から育てられた。変り行く地域にあって、この樹がかつての「のどかな風情」を伝えてくれれば、と心から願う。(Can)

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